こんにちは、かたぱんです。

今回のテーマは「BOOKS」。
このテーマでは、自分の生き方や考え方を変えた一冊をご紹介するということなのですが、うーーーん、悩みました。

たくさんの自己啓発本や小説を読んできてその度に色々な気づきがあり、少なからず自分の中に影響を受けてきたと思います。
でも、一冊に絞るとなると、、、難しい。

そこでふと、思い出したのが今回ご紹介する片岡義男さんです。

片岡義男とは

おそらくアラフィフ世代より若い方はあまりご存じないかもしれません。

1970年代~1980年代にたくさんの小説やエッセイを出されている作家です。
当時映画化された作品も多くあります。

有名なところでは『スローなブギにしてくれ』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』などでしょうか。

その当時、ちょっとオシャレな世界観を我々にみせてくれていました。

海やオートバイ、コーヒー、文房具などに対する著者のこだわりがたくさんちりばめられていて、そこに少し人生を諦めたような達観しているようなクールな登場人物がクールな台詞を吐いちゃう。

そんな世界感に、当時学生だったわたしは完全に魅了されていたのです。

わたしにとっての「片岡義男」とは

彼の小説やエッセイにはいわゆる「生活感」というものはほとんど感じられません。

こだわりぬいた良いものがあればそれでいい。という生き方をしている登場人物たち。

これはエッセイなどで知る限り、著者の生き方や考え方そのものではないかと思っています。

当時のわたしは「大人ってかっこいい」「こんな大人になりたい」という憧れをもって作品を読んでいました。

そして、20年以上経ったいま、それがそのまま自分の「軸」になっていることに気が付きました。

学生時代の彼にわたしは

「何か重い荷物を背負って生きていくのは嫌なんだよね。思い出とかも抱えていたくない。
スーツケースひとつでどこへでも行ける生き方をしたいんだよね」

などと、かっこいい(?)ことを語っていた、、、、気がします(笑)

現実にはそこまで身軽にはなれませんでしたが、できるだけシンプルにそして、自分の好きなものにこだわりたいという気持ちの原点というか、着火点は間違いなく「片岡義男」なのです。

完全に「大人」になったいま、改めて若いころに影響をうけたものが知らず知らずのうちに自分をつくっているのだと感じます。

普段すっかり忘れていたけれど、こうやって原点を思い出して振り返ってみる作業は残りの「大人時間」をより深いものにするために有意義かもしれない。
人によってそれは、本だけでなく、音楽だったり映画だったり。

新しいものを取り入れることも大事だけど、そこに自分の「軸」を掛け合わせていくと、よりその人らしい深みが増してくるように思いませんか?

さいごに

今回の記事を書くにあたって、もう一度懐かしい小説たちを読み返してみようと思いましたが、手元にも残してなく、現在書店でも取り扱っているところがわたしのまわりにはありませんでした。

Amazonなどでは購入が可能ですがVOYAGERさんという会社が彼の書籍を全て電子化しようというプロジェクトを始められています。

一冊だけ手元にあった短編集『小説のような人』の中の一篇「84年の赤い色」から。

誕生日を迎えた彼女の為に主人公(因みに主人公も女性)がワインを頼み、試飲をしながら言います。

「私たちよりもっと年増の、よく出来た女のワイン、ここから四十代を始めるのも、悪くないのよ」
「今日はすべてがうまくいく日よ」


【お知らせ】
me:pakaは長めのGWに入ります、次回記事更新予定日は5/11(金)です。