パートナーと幸せな結婚生活を送るための夫婦間コミュニケーションについて考えていく連載、「ゆきのの部屋」。

前回の記事では、幸せな結婚生活のコツについて発信しているゆきのさんご自身の、再婚までの経緯について伺いました。

【ゆきのの部屋 Vol.1】パートナーシップから遠ざかっていた私が「再婚する」と決意して、幸せな結婚生活を送るようになるまで

連載第2回目の今回は、ゆきのさんと2人の既婚女性、そしてライターである私(みのり)の4人で行った「幸せ結婚生活」オンライン座談会の前半部分をお届けします。

結婚生活をより豊かなものにしたい女性たちのお悩みや、それに対するゆきのさんのお話を通して、わたし自身のパートナーシップについても深く考えさせられました。

一番身近な存在であるパートナーとの結婚生活をおくる上で、大事なことはなにか。
幸せな結婚生活を送るためのコミュニケーションのコツがたくさんつまったお話をどうぞ!

本を読んだ直後は夫への接し方を意識できるけど、継続ができない…

Aさん(30代:既婚):  幸せな結婚生活を送るコツなどについて書いてある本を読んだ直後はモチベーションも上がって、夫に対してのコミュニケーションを意識的に変えていけるんですが…
しばらくすると、「なんで私だけこんなに我慢してるんだろう?」なんて思ってきちゃって。

最初は自分から変わろうと思っているのに、途中で相手に変わってもらうことをどうしても期待してしまうんですよね。ずっと継続的に、本の内容を実践し続けるためにはどうしたらいいんでしょうか?

ゆきの: 私もいつもちゃんとできているわけではないと思っていて。だから参考にした本はいまでも捨てずにとってあるんですよね。
日々の生活の中でモヤッとした時は本を読み直して、「そうだそうだ」って再確認してます。読んだ本も内容を全部は覚えてなかったりするから、一回読んではい終わりっていうわけにはいかないですよね。

結婚は、家事と同じような「生活」です。
家事って家族構成や環境や年齢の変化に応じて、色々とやり方を変えていったりしますよね?
「この間まではこのやり方でやったけど、なんだか最近上手く回らない」とか…

結婚生活もそれと同じようなもので、1回本を読んで「はい終了、オッケー!」というわけにはいかない。だからこそ、なるべく習慣として簡単にできるような方法をお伝えしていけたらいいなぁと思っています。

あと、私は「自分で選んでいるよ」ということを一番に伝えたいんですよね。

全ての行動は自分が選んでいる

みのり: 「自分で選んでいるよ」というのは、具体的にどういうことですか?

ゆきの: 人が何か行動にうつす時って、自分でその行動を選んでますよね。例えばパートナーから何か文句を言われた時に、そこで言い返してもいいし、言い返さずに自分で自分の機嫌をなおしてもいい。

どっちをとるのも本人の自由なんですよね。「こうやって言われたら、ああやって言い返すしかないじゃない」って思うかもしれませんが、実際は違う選択肢だってあるんですよ。

それでも自分がその時は「言い返すという選択肢を選んだ」ということに1つずつ気づいていくと、違う選択肢も選ぼうと思えば選べるんだってことにも気づけるかなぁと思うんです。

そしてそうやって「自分が選んだ」という事実に気づくことができたら、次回もう少し心に余裕があるときは、違う方の選択肢を選べるかもしれない。そうすると、夫婦の関係も少しずつ変わってくると思います。

一同: なるほど~!

ゆきの: 例えば私たち夫婦って、同じ話をすることがよくあるんですよ。昔の思い出話とか、そういうの。
それを相手が話してきてくれた時に、「ああ、それこの前聞いた~」って答えてもいい。でもそういう時って相手は「また話しちゃった…」と思ってちょっとモヤモヤするじゃないですか。

そうやって「この前聞いた」っていうのを繰り返してると、だんだん相手が「これもこの前話したかも…」なんて思うようになって、話すこと自体をしてくれなくなってしまうかなぁと。

それだったら何回でも話を聞いて、これからもずっと夫婦の会話が盛り上がっていく方をとるか、もしくは自分がスッキリするために「あ、それ聞いた聞いた、もう何回も聞いてる」って切り返すか(笑)

でもその場合は自分がスッキリするのと引き換えに、相手はだんだん話してくれなくなるかもしれませんよね。そのどっちを選択するかっていうのを、考えるようにしてますね。

Aさん: なんだか今、すごく気持ちが軽くなりました。
本を読むと「幸せな結婚生活を送るために、良いやり方を実践しましょう」っていうことが書いてあるじゃないですか。

でもゆきのさんのお話を聞いていたら、その前に「選択肢があることに気づく」っていうステップがあるんだなぁって思えて。まずはそれで良いんだなぁって思うと、「気づけてるから、とりあえず自分にOK出せてるかな」って思えるし。

次のレベルで、今の自分が感情にまかせてとっさに選んでいるのとは別の選択を出来るようになればいいのかなって、少し見通しが持てました。
そういうプロセスを、ゆきのさんも繰り返し歩んでこられてるんですよね。

嫌な結果をどうしてもつくり出す必要があるほど、私は怒っている?

ゆきの: もちろん、何度も繰り返しやってきてますよ~。
私、再婚したばかりの時の出来事で今でも覚えてることがあるんですけど…夫が鼻をかんだ後のティッシュを、ふざけて私にポイって投げつけてきたことがあったんですね。

それに私はカチンときちゃって、「何これ!?」とか思って(笑)
それで機嫌が悪くなっちゃったんですけど…私の悪くなった機嫌に対して夫もすごく怒ってしまって、その後に仲直りするまでがすっごく大変だったんですよね。

その時に「こんなささいなことがきっかけで、こんなに大変なことになるのか!!」と思ったのを覚えていて。

こんなちょっとのことで一大事になってエネルギーを消耗するんだったら、その「ちょっと」の時に対応を変えておくほうがラクだなぁと思ったんですよね。

みのり: わーーーー。それは、できればそう思いたい…
そう思えれば理想なんだけど、やっぱり「そっちが悪いし!」ってなっちゃいますよね(笑)

ゆきの: そうそう、それは本当にいっぱいあるんですよ。「なんで私がここでまた引く必要が…」って思うことはいっぱいいっぱいあるんだけど。

だけどそのことがきっかけで何日も口を聞かないとか、ドアを乱暴にバタン!って閉められちゃうとか、相手がプンプンしてることに余計モヤモヤするとか…

自分が怒るという選択をした後のことを改めて考えてみた時に、「その嫌な結果をどうしてもつくる必要があるほど、私は今怒ってるかな?」と思うようになったんですよね。

これって夫はきっと覚えてないくらい、本当にささいな出来事なんですけど。でも結婚生活ってこんな風にとっても小さなことの積み重ねで亀裂が入っていって、夫婦がすれ違ってしまったりするのかなと思うんです。
だからこそ小さなことから選択肢を変えていく方が、女性にとっては絶対得なんですよね。

まずは自分が選択出来た小さなことにOKを出してあげる。

みのり: その「得」っていう感覚が、なかなか腑に落ちなくて。どうしても「自分の方が我慢してる」って気持ちが出てきちゃうんですよね。

それってやっぱり自分で少しずつ「選択する」ことを重ねていくことで体感できていくことなんでしょうか?

ゆきの: 小さいことから1つずつ選択していって、「なんかちょっと上手くいった、ラッキー♪」っていうのを重ねていくと、次もやる気になれた時はそっちの選択肢を選べますよね。

それを最初から本のとおりに全て実践しよう!っていうのは急激なダイエットと同じで、途中で続かなくなるし、リバウンドしてしまうと思うんです。

結婚生活って数ヶ月で終わりじゃなくて長く続くものだから。だから全て一気に変えようとして嫌になるくらいだったら、小さなことですぐ出来ることから1つずつ習慣にしていけばいいんじゃないかなって。

家事や子育てと同じで、「毎日良い妻」なんて無理ですよ。
だからそれは無理だとわかった上で、完璧を目指すんじゃなくて、自分が出来たことだけをみて自分にOKを出してあげたほうが楽しく続けられる。

そうすると夫婦関係も自然といい方向に向かうんじゃないかなぁと思います。


座談会の後半の内容は、4月下旬に公開予定です。お楽しみに!

ゆきのさんの幸せ結婚生活ブログ:「my letter~妹たちへ~