パートナーと幸せな結婚生活を送るための夫婦間コミュニケーションについて考えていく連載、「ゆきのの部屋」。

前回の記事では座談会形式で、「日々のパートナーへの接し方は自分自身が選んでいる」という話を軸に、小さな選択の積み重ねの大切さについてゆきのさんから学びました。

【ゆきのの部屋 Vol.2】結婚生活を豊かにするのは、暮らしの中にある「小さな選択」の積み重ね

連載第3回目となる今回は、ゆきのさんと2人の既婚女性、そしてライターである私(みのり)の4人で行った「幸せ結婚生活」オンライン座談会の後半部分をお届けします。

パートナーからの声かけに対する男女間の反応の違いや、相手を大人の人間として尊重し口出しをしないことの大切さ、そして男性が女性に対して望むことなど…

今回もパートナーシップに対する気づきがあふれる濃いお話を、盛りだくさんでお届けします!

男性は女性からの声かけや注意を「怒られている」と感じやすい

ゆきの:幸せな夫婦関係を築く一番の基本は、やっぱり自分が機嫌よくいることだと思うんです。そうでないと夫を思いやる心の余裕も持てないし。
特に子育て中の女性はやっぱりお子さんが一番で、大人の男の人の優先順位はどうしても後になっちゃうと思うんですが…

一同:うん、なります~!(笑)

ゆきの:でも長いスパンで考えたら、人生で一番長く一緒にいるのは子どもよりパートナーじゃないですか。
子育てはもちろんとても大事なことだし大変だとも思うけど、時が経てばちょっとずつ手がかからなくなってくる部分があるのではないかなと思うので…
それに合わせてちょっとずつパートナーに、時間と心の余裕を分けていってあげれたらいいんじゃないかなぁと。

みのり:そうですね。そしてその余裕を持つために、パートナーに「あなたがもっと◯◯してよ!!」と言うのではなくて…

ゆきの:うん、それだと相手は聞かないですよね(笑)
たとえばわたし達女性がパートナーに「家事やってよ」とか言われても反発するじゃないですか。
「それってやってないってこと?」とか「これ以上どうやれって言うの!?」とか思っちゃいますよね。

女性がそんな風に反発してしまう以上に、男性は女性から言われると大きな反発を感じると思っていたほうがいいと思います。

みのり:「オレ、責められてる」とか?

ゆきの:ほぼ「怒られてる」って感じるみたいですね。
わたしの前の職場の上司が、奥さんの愚痴をいう時に「奥さんに怒られちゃったよ~」ってよく言ってたんですけど。でも話を聞いてると、「それぜったい普通に言っただけだよね」っていう内容ばかりで(笑)

「うたた寝してたら早く寝ろって怒られちゃったよ~」なんて言うんだけど、
女性からしたら「それ、奥さんぜったい怒ってないし!」みたいな。
だけどしょっちゅう「怒られたよ~」って言うから、それを聞いて「男性って女性のちょっとした注意や声掛けに対して怒られたっていう受け取りかたをするんだなぁ」って思ったんですよね。

Bさん(30代:既婚):それ、うちの夫もよくあります。わたしがちょっとやってほしいとか言ったりすると、夫がすぐに怒るから、最近はそういう希望をこちらから言わなくなっちゃってます。
だから今は「ほったらかし」みたいな状態になってるんですけど…

でもゆきのさんの話を聞いて、こちらのちょっとした声かけの仕方で相手の受け取り方も変わるのかなぁと思ったり。

夫の体も健康も夫のものだから、口出しはしない

みのり:それって例えばどんなことでしょうか?

Bさん:夫が「コーラが飲みたいなぁ」なんてことを言ったら、私が取りに行ったり買いに行ったりするのが習慣になっていて。
それはおかしいよな、ダメだよなぁって思うんですけど、夫にそういう風にさせてるのも自分なんだよなと思ったりして。

ゆきの:女性って、お母さんみたいに夫にかいがいしくお世話してあげると「良い妻」みたいな気がして、つい色々やってあげちゃうんだけど。
たとえばわたし達だって、自分の実母と一緒にいて、料理してくれるんだったらやってもらうじゃないですか?

一同:うんうん。

ゆきの:だから、やってくれる人がいればその人がいる限りお願いしようってなりますよね。
やってくれなかったら自分がやるか、「やってください、お願いします」って頼むか、それはその人によるんでしょうけど。
でもなにも言わずにこちらがやってれば、それは相手もやってもらうのが普通になっていきますよね。

Bさん:ちょっと待ってください、じゃあそこで自分がやってあげないとして…
相手に「じゃあラーメンを食べる」とか言われたらどうします??

ゆきの:そのまま食べさせます。

Bさん:あっ…そうなんだ…

ゆきの:うん、彼の体も、彼の健康も、それは彼のものなので。だから夜中にラーメンを食べて胸焼けを起こしたとしても、それでコレステロール値が高くなってしまっても、それはご自分の責任でやってくださいって。
私は教育係でもしつけをするつもりもないから、基本自由にさせてますね。食べ物もそうだし、うたた寝してても放っておきます。

みのり:Bさんはパートナーに「ラーメンを食べる」と言われたら困るということですか?

Bさん:夫は風邪をひきやすかったり体調を崩しやすい体質なんですけど、本人はそのままで良いと思ってるところもあるんですよね、きっと。
私は子どものことで手一杯だから基本的には放っておくんですけど、でもやっぱり気になってしまうし、夫が自分でやらないのなら私が出来ることはしなきゃって思ったりもして。

みのり:「ラーメン食べる」って言われたら栄養もかたよるし、パートナーの体調も心配ってことですよね?

Bさん:そうです。それで夫のその「ラーメン食べる」とかいう返答にイライラするし、イライラすること自体も嫌だから「じゃあ私がやろう」ってなっちゃうんです。

ゆきの:そうやって心配して色々やってあげる女性はけっこういると思いますね。

Bさん:だから夫婦生活の中では、自分がため込んでいる部分が多いなって思いました。
こっちが「◯◯してよ」って言っても夫がすぐに怒るのでその雰囲気も嫌だし、だったら何も言わずにやっちゃったほうがいいやって。
でも結局抱え込むことが多すぎて爆発しちゃうこともあるんですけど、そうしたら夫が察知して少し自分でやってくれたり…っていうのがいつものパターンです。

だから自分でそこら辺をうまくコントロールできれば、もうちょっとラクにやれるのかなぁって。

自分で色々やってしまって辛いのなら、「放っておく」練習をしよう

ゆきの:そういう女性はきっといっぱいいると思う。自分が黙ってやっちゃった方がラクだからやるけど、やっぱりキャパオーバーになって、辛くなっちゃってどうしていいか分からなくて結局爆発しちゃうって人は多いんじゃないかなって。

でも私はもう、大人同士なので基本口出しはしないと思っていることがほとんどで。それを見てみぬ振りしていくのはちょっと練習が必要かもしれないけど…

みのり:なるほど…

ゆきの:いつもいつも機嫌よくそれをやってあげられる自分なら、やってあげていいと思うんですよね。
でもある日は機嫌よくやるけど、別の日はキャパオーバーしてイライラしちゃうんだったらどっちかに統一するようにしないと、相手も「この間は機嫌よくやってくれたのに、今日は怒るの?」って戸惑うだろうし。

Bさん:たしかに…

ゆきの:だから「放っておく」練習はしてもいいのかもしれないですね。そして放っておく自分に罪悪感を抱かない。やってあげない自分って良い妻じゃないかも…って思わないようにするのも大事かと。
「やってあげている自分が理想の妻像」って思っていたりすると、夫にやってあげないことが辛くなっちゃうかもしれないし。

Bさん:そっか、放っておいてもいいんだ。…なんだかカウンセリング受けてるような気分です(笑)

男性が一番に望むのは、そばにいる女性が幸せでいること

ゆきの:もちろん今まではやっていたんだから、最初のうちは「なんでやってくれないの?」って怒られたりするかもしれないですけど。
Bさんがそれでいくって決めて統一していけば相手も「あ、やってくれないのね~」って認識してくれるようになると思うので。

でもそれでBさんのパートナーがBさんのことを嫌いになるっていうのはまた別の話で。
やってくれるからBさんが好き、やってくれなくなったらBさんは嫌い、っていうことではないと思うので。

Bさん:うん、そうだと思います。

ゆきの:妻に何かをしてほしいとかくれないとかじゃなくて、とにかく男性の場合はパートナーに幸せでいてほしいと考えてると思うんです。Bさん、笑顔でいてって。

Bさん:ああ、そっかぁ。

ゆきの:だからBさんが笑顔でいてくれれば、コーラ買ってきてくれてもいいし、買ってきてくれなくてもいいって、思ってるんじゃないかな。
私は昔は相手の言うことを聞くことが好かれることだと思っていたんですけど、それが違うってことに途中で気づいたんですよね。

だから「絶対にコーラを買ってこない」っていうわけじゃなくて、Bさんがどこかへ出かけたついでに買っていってあげようって思ったならそれでもいいし。それはその時自分が楽しい方を選べばいいだけなんじゃないかなぁと。

Bさん:うん…うん…

ゆきの:とにかく男性は女性が笑顔で幸せそうにしていれば、その理由はなんであれ「オレが幸せにしている」って思えるから。
逆にそこでイライラされると、何が原因であれ「オレがなにか悪いことした」とか「オレが幸せにできていない」ってなっちゃうんですよね。

Bさん:うん…そうですね。そういう考えを日々の生活の中で少しずつでも思い出せたら、自分で選択肢を選ぶことができるようになるのかも。

ゆきの:うん、少しずつ、一回ずつ。
急にガラっと変えるのは難しいかもしれないけど、自分が継続できるやり方を選んでいくのが大事だと思います。


ゆきのさんと一緒に幸せな結婚生活について考えるこの連載は、今後も不定期で続きます。お楽しみに!

ゆきのさんの幸せ結婚生活ブログ:「my letter~妹たちへ~