ストレングス・コーチの寺尾真樹さんを講師にお迎えした、ストレングスファインダーzoom勉強会。前回の記事に引き続き、その時の様子をお伝えします。

今回は後編として、

  • 資質の4つのグループについて
  • 資質を行動に結びつけて人生を面白くするために必要なこととは?
  • 人と接するうえで上位資質をどう使う?

の3つのお話をメインにお届けします。

▼ 前回の記事はこちら ▼

ストレングス・コーチに学ぶ、ストレングス・ファインダー:前編 │ 才能(じぶん)に目覚め、強みを活かすために大切なこと

│ 勉強会参加メンバーと上位資質 │

me:pakaストレングスファインダー zoom座談会メンバー

資質の4つのグループと才能

寺尾: ストレングスファインダーの資質を、ギャラップ社では『実行力』『影響力』『人間関係構築力』『戦略的思考力』の4つのグループに分けています。

実行力 影響力 人間関係構築力 戦略的思考力
アレンジ 活発性 運命思考 学習欲
回復志向 競争性 共感性 原点思考
規律性 コミュニケーション 個別化 収集心
公平性 最上志向 親密性 戦略性
慎重さ 自我 成長促進 着想
信念 自己確信 調和性 内省
責任感 社交性 適応性 分析思考
達成欲 指令性 包含 未来志向
目標志向 ポジティブ

全34資質、4つのグループ分け

『実行力』=実行することで、物事を終わらせる才能

寺尾: まず『実行力』資質は物事を終わらせていく資質で、どうやって終わらせるかで資質ごとに違いが出ます。

例えばこの資質群の中の『責任感』の場合、自分がコミットした物事はきちんと自分の責任において終わらせたいんです。だから分担する場合にはそれぞれの仕事の範囲を明確にしたいと思います。
『慎重さ』であれば、リスクを排除するために動いていきたい。

というふうに、実行して、そして終わらせていくという資質です。

特に実行力資質が上位に2〜3個以上あるかたは、人に途中何か言われるよりも「こういう結果を出してください、欲しいものはこれです」と言ってもらったら、あとは任せて欲しい。

「この仕事やって」と言われたらひとりでもできてしまう資質なんです。

『影響力』=人に影響を与え、思い通りに動かす才能

寺尾: 次に『影響力』は、人に何らかの影響を及ぼすことで物事を自分の思い通りにしていきたい資質です。どういう風な影響の及ぼし方をするかが、資質それぞれになります。

例えば『活発性』の場合、自分自身も早くやりたいけれど、人にも早くやって欲しい。
『コミュニケーション』は、考えていることを言葉に出すことが得意で、言葉を使って人に影響を与えて、自分が思う通りに人を動かして物事を進めたい。

『社交性』はどんどん人と会って、相手に自分の魅力をわかってほしい。ファンになってもらって思ったように相手を動かしたい。

というように、早くとか、喋ることによって人に影響を与えたい、人を思い通りにしていきたいという資質群です。

『人間関係構築力』=人との関係性を構築するときに使える才能

寺尾: そして次に『人間関係構築力』。これは、何かをするときにまず人のことを考える資質と思っていただければいいです。どんなパターンで人を思うかが、その資質ごとに違います。

この資質群のうち例えば『成長促進』は、相手の潜在的な可能性を見て、どうすればその人を成長させることができるか、という視点で見て関係を作っていく。

『ポジティブ』の場合は、物事の良い面に軸足を置いて考え、人と関わっていくという使い方をします。たとえば、「大丈夫、きっとうまくいく」と信じたりそれを人に伝えたりします。

『調和性』の場合は、みんなの和をはかりながら前に進みたい。対立によって物事が紛糾してしまうより「みんな違うことを言っているけれど、この点は同じだよね」という一致点や合意点を見つけて進めていこうとします。

『適応性』は、その時の状況や人に合わせて自分が動いて人間関係を作っていける資質。ただ、自分からは動かず、まず動きがあったらそれに合わせるという順番です。川の流れの中の草みたいな感じだとイメージしていただけるといいと思います。

このように、人との関係性を構築する際に使っていく資質群なんですね。

『戦略的思考力』=考える才能

寺尾: 最後に『戦略的思考力』。これは、考える資質で、考えるなと言っても考えちゃうものです。
この資質が上位にあるかたは、いきなり動けと言われても動きにくいと思います。まず考えるし情報を集める。

例えば「60分でやってください」と言われた場合、60分のうち40分を考える時間にあてて最後の20分で動くかもしれない。何かをするときに、まず考えてから行動する資質なんですね。

nono: 私は『内省』がトップなんですが、少なくとも30分は考えて、最後のスパートで加速して追いつくという感じがすごくあります!

寺尾: nonoさんの場合『適応性』もお持ちなので、いきなり動けと言われたら、多分動けちゃう。でもご自身の本筋としては考えてから動くパターンだと思うんです。

こういうふうに、自分が何かをするときにまずどれを使うのか、どこが動機になるかというところも上位資質で違ってくるんですね。

資質はあくまでも道具。重要なのはそれをどう使うか

みのり: 自分の上位資質を理解したうえで、それを行動に結びつけて人生をより面白くするために必要なことはなんでしょうか。

寺尾: まず大切なのは、資質があって自分があるのではなく、自分があって資質があるということなんですね。
資質はあくまでも自分の道具でしかないんです。

「これがあるから何をしましょうか」ではなく、まず自分がやりたいことは何なのか、それを実現するためにどう道具を使っていけばいいのかを考えることが、人生を面白くしていくために必要なことだと思います。

みのり: …なんだか、今わかりました!
私は会社員時代にこのテストを受けて、その時『この結果は仕事の内容に引っ張られているな』と思ったんです。
それは会社員として周りの環境に流されていて、自分軸がなかったからなんですよね。
自分自身が「やりたい」と思うことがない。だから資質の使いかたがわからなかった。

今、コミュニティを作るとかブログを書くとか、『やりたい!』という気持ちがあった上で自分の資質を見ていくと、『ここで最上志向を使えているんだ』とか『ポジティブがみんなの役に立ったんだ』とか、そういうことが実感できるようになって。

自分が何をやりたいかがまず最初にあって、それを実現するために資質をどう使うかということなんですね。

寺尾: その通りですね。そこを間違えてしまうと道具に振り回されたり、あるいは言い訳にもなってしまう。
『これがあってあれがないから…』と考えるとどんどん自分を狭めていきますよね。

みのり: 自分よりもまず資質を先に考えてしまう人が多いから、苦しかったり使い方がわからない…となってしまうのかもしれません。

寺尾: そうですね。もしもそんなふうに自分ひとりではどうしていいかわからないとか、やりたいことを実現するためにもっと強みを活かしたいという場合は、ストレングス・コーチのチカラを借りるというのもありだと思います。

相手の資質によって、自分から接しかたや関係性の作りかたを変えていく

nono: 寺尾さんは人と接するうえで、資質をどんなふうに使われていますか?

寺尾: 例えば、この人はこういう資質が高そうとか、この人はこの資質を持っているとわかったら、その資質の性質を考えた上で「もうしょうがない」と諦める。

人に変わってもらうというのは、無理なことなんですよね。
だから『どうしてこの人はわかってくれないんだろう?』とはあまり思わなくなりました。

相手の資質によって接しかたや関係性の作りかたを変えて、無駄なエネルギーを消耗するのはやめようというふうに私は使っています。

私の場合はペアのかたやご夫婦にもそれを知ってもらって、本当にいい関係性作りだったり自分の人生を充実させるために活かしてもらえたらと思って、ストレングス・コーチをやっています。

みのり: 濃すぎるほど勉強になる話ばかり!

nono: 具体的に教えてくださったのですごくイメージしやすかったです。
だから自分はこうなんだって、さらに納得しました。

キコリ: 私もとっても勉強になりました。ストレングスファインダーの結果って面白いし参考にもなるし、これから自分がどう生きるのかというところで今後も学んで使っていきたいツールではありますが、なによりもまずは人間性なのかなって、お話をお伺いして思いました。

みのり: 私は『最上志向』があるので『上位資質だけ知って、そこをさらに磨けばいい!』と思っていたんです(笑)
でも、寺尾さんにお話をお伺いして34資質の順位を出してみようと思いました。

結果を見て自分の下位資質を知ったら『この資質はないのか…』ってヘコむかもしれないけど、知ることで諦めもつく。きっと、ないのに『出さないと!』って頑張っていた部分もたくさんあると思うんです。

『ないからもう無理しなくていいんだ』って思えたら、寺尾さんがおっしゃったように人のチカラをもっと借りてもいいんですよね。ストレングスファインダーはそれを知るためのツールでもあるのかなって思いました。

寺尾: その言葉を聞いてすごく嬉しいです。みなさん、ご自分の資質を楽しんでくださいね!!


2回にわたりお届けしてきたストレングスファインダー勉強会、いかがでしたでしょうか。

これまで下位資質に目を向けがちだった私でしたが、勉強会とその様子を記事にしていく過程のなかで、強みをさらに磨き、もっともっとやりたいことを自分らしい形で実現していきたいと、強く思いました。

寺尾さん、ありがとうございました!

ストレングス・コーチ 寺尾真樹

ストレングス・コーチ
寺尾 真樹(てらお まき)さん

大学卒業後、専門誌の編集者を経てフリーランスに。自己啓発やビジネス、英語学習、国際協力、教育など幅広い分野で、書籍、雑誌記事、パンフレットなどの企画、執筆、編集に携わる。
一方で、不登校の子どもたちのためのフリースクール、途上国の子どもたちの教育支援、主体的なお産を広める活動などにも関わる。
第3子の思春期にコーチングと出会い、以来学び続けながら、プロとしても活動を開始。コーチングの道具の一つであるストレングス・ファインダー®の専門家としての資格も取り、その人にしかない強みや体験、思いを引き出し、主に言葉を通して形にしていくお手伝いをしている。1女3男の母。孫1人。
国際コーチ連盟アソシエート・サーティファイド・コーチ、Gallup認定ストレングス・コーチ。編集者、ライター。ことばプロデュース代表。


ー 活動紹介 ー

編集者、ライター、コーチ、ストレングス・コーチそれぞれの活動とともに、それらを融合させたところで活動中。
本や冊子の原稿をまとめたい人、推薦入試や就活、その他各種の試験のための志望理由書などをまとめたい人のライティング・コーチング、個人事業主としてスモールビジネスを始めたい人の方向性を定めるコーチング&ホームページ原稿作成、良好なパートナーシップのためのストレングス・ファインダー ®を用いたストレングス・コーチング、などを提供している。
ストレングス・ラボのメンバーとしても、一般向け/企業向けワークショップなどをサポートしている。