me:pakaのコンセプトである「わたしをひらくと、世界がひらく」について、編集長であるみのりさんに、ご自身の経験を振り返りつつ、語ってもらう連載を3回にわたりお送りします。

第一弾は、みのりさんが「自分を知る」に至った経緯についてです。


どんなに深掘りしても「本来の自分」がわからなかった学生時代。

—— 学生時代のみのりさんはどんな感じだったのですか?

みのり: 中学・高校生の多感な時期から「自分ってなんだ?」と思っていました。

思春期特有なのかもしれないけど、世間と自分が一致している感覚がなくて。
授業中も、ひとり浮いた状態と言うか。
クラスメイトが授業を受けている様子をボーッと観察しながら「みんなはこのまま大人になっていくのかもしれないけれど、私は大人にはなれない…」と思っていた時期がありました。

—— 私は大人にはなれない…何かあったんですか?

みのり: 何かあったとか、具体的なきっかけみたいなのは思い出せないんですが、自分がどういう存在で、大人になってどんな人間になるのか、まったく見当がつかなかったんです。
それもあって、「自分ってなんだろう? これから自分は何をするんだろう?」っていうのに、とても興味がありました。

ここ最近、よく話題に出ますが、『ずっとやりたかったことを、やりなさい』という本に、私、大学時代に出会ってるんですね。
その頃から本で提案されているモーニングページを書いたり、その本の中にあるワークをしたりしていました。それから、当時は映画もたくさん観てましたね。

でも、どれだけ自分を深掘りしてみても、自分がどういう人間なのか、何がしたいのかはわかりませんでした。

仕事と育児の両立で気づいた本当に好きなこと。

—— 学生の頃からすでに自分を知るために試行錯誤をしていたんですね。その答えが出なかった時代から時を経て、今このme:pakaを立ち上げるに至るまでの経緯を教えてください。

みのり: 大学時代の私は、本当の自分がわからない理由を「暇だからだ!」って思っていたんです。
暇を持て余しすぎて人生の目的を見失っているんだと思っていたから、忙しくバリバリ働ける会社に就職しました。だから、社会人になってから10年以上はずーっと仕事しかしていなくて。
大学時代はモーニングページを書いたり、エッセイや小説を書いては友達に見せたりしていたのに、社会人になった途端、仕事に没頭しすぎて、今までのそういった「書く」という習慣をまったく失ってしまっていました。

逆算手帳と、気づきや日中の仕事用、朝の日課となっている直感ワーク用のノート

みのりさんが現在使っている、逆算手帳と、気づきや日中の仕事・朝の日課となっている直感ワーク用のノート

そんな中、2度の育休を経て、職場復帰をし、子育てをしつつ仕事をするという状況になって、「ずっとバリバリ働いてきたけど、これまでと同じようにできるわけがないし、私、どうやって生きていけばいいの?」って路頭に迷ってしまったんですよね。

職場復帰後は部署異動をしたのですが、それが今までまったくやったことのない類の仕事で、まあ自分に合わない(笑)細心の注意を払ってもミスするし。私がやりたい仕事ではないし、今私がすべきことではないって思い始めたんです。

そして、職場復帰と時を同じくしてブログを始めたんですよね。以前からいろんな人のブログを読んでいて、こうやって自分の思いを表現できるっていいなって感じでいて。それと同時に「自分の人生が干からびて全然進化してない。これではダメだ、アウトプットしたい!表現したい!」という欲が湧いてきて、頭を整理するための「書くという行為」を思い出したんです。

このまま仕事に埋もれていくことに危機感を覚えて。だから、職場以外の場所をもちたかったんです。

ブログを始めてわかった「本当の自分」。

—— その後、みのりさんは会社を辞めるわけですよね? 復帰してどれくらいで会社を辞めたんですか?

みのり: 2度目の育休後、復帰して3ヶ月で退職しました。復帰と同時にブログを始めたわけですが、ブログを書いていなかったら、多分会社は辞めていなかったと思います。

—— ブログを始めたことで、自分の本心を知ったということですか?

みのり: そうですね。ブログを書いていて少しずつ読んでくれる人も増えてきて、「気づきをもらいました」とか、「この記事良かったです」と反応をもらえるようになって、書くこと、表現することが楽しくて、世界が広がったように感じて。同時に、 ブログを書くことで人に何かしらのきっかけを与えることができるんだって気づいたんですね。自分の大好きなことで人の役に立てるんだって。

元々書くことが大好きで、将来表現者になりたいと思っていた学生時代の自分と今の自分が、ブログを書くことで繋がった感覚がありました。 書いてる時間って2〜3時間ですけど、自分にとっての体感が10分とか20分で。時空が歪むくらいに熱中しました。

ブログを始める前までは、どんな業務も会社員として与えられた使命だと思ってやっていたんです。会社に帰属していなかったら、じゃあ自分に何ができるの?っていう無価値観もすごくあって。

だけど、ブログを始めてはっきりわかったんです。ブログは時空が歪むほど熱中できる大好きなこと。だけど、復帰後の仕事は明らかに自分に向いてない。ブログを始めたことで、明らかな対比が起こって、今の仕事は絶対違うんだなってはっきりわかってしまったんです。

それで会社を辞めました。

会社を辞めて収入はどうするの?っていうのは全く考えてなくて。でもこれだけ好きなものに出会ったんだからなんとかなるだろうって思いになっていました。

公園で、子どもたちと松ぼっくり集め

みのりさんがいつも行く公園で、子どもたちと松ぼっくり集め

—— 辞めるって決めて、ご家族の反応はどうでしたか?

みのり: ちょうどその頃、夫も今後について考えている時期だったから、夫婦で方向性を見直す時期なのかなというのが直感的にあって、「会社辞めたい」って夫に話したら、じゃあ、そうすれば?って。当面の家計の収支についてはある程度予測を立てて説明をしましたけど、私がやりたいことに関しては基本的に信頼してくれているというか。好きなようにしていいよって。
自分でも信じらないくらい思い切りの良さでした。

—— ブログを始めたことがみのりさんの大きなターニングポイントだったんですね。

みのり: ブログを始めていなかったら多分、自分の本心にきづかぬまま、ずっと会社員をしていたと思います。でもブログを始めて、自分の想いをアウトプットする、考えていることを外に出すことによって、本当の自分を知るということがすごく大事なんだってことに気づきました。

それが私にとってのこのWebメディア【me:paka】の原点です。


いかがでしたでしょうか。みのりさんの「自分を知る」に至った経緯。次回は自分を知ったあと、自分とどのように向き合っていくかについて具体的な方法を交えてお送りします。

お楽しみに!